スケジュール管理としての「忙しい」はNGワード

「忙しい」を言い訳にしない

例えば自分が新入社員だったとしましょう。作業に行き詰まってしまい先輩社員に助けを求めようと社内を見渡した時、眉間にしわを寄せて忙しそうに動き回る先輩には声をかけないと思います。忙しいが口ぐせの人は、「私は毎日忙しくてもしっかり業務をこなしている」という事を周り対して間接的にアピールをしているのです。確かにベテラン社員になれば仕事の量は多くはなるでしょうが、表だって忙しさをアピールしてしまってはスケジュール管理ができない人と思われても仕方ありません。
その他、自分1人で作業を抱え込む人もいます。しかし誰にも頼らず場当たり的なスケジュール管理で作業をこなす事はできませんし、時間ばかりかかって仕事も進みません。忙しいを口ぐせにする人は、スケジュール通りに仕事が進んでいるかをこまめに確認すべきです。もし進んでいないのであれば、タスクの管理とタイムマネジメントをもう一度見直す必要があります。

スケジュール管理の上手い人

急な案件でも自分のスケジュールをコントロールし、敏速に対応できる人は一流と言えます。急な案件に対応すると当然忙しくなるはずですが、スケジュールありきで仕事をする人は決して忙しいとは言いません。一流の人は相手のスケジュールに合わせて仕事をする事が少なく、あくまでも自分がコントロールできる範囲内でスケジュール調整をします。その為引き受ける仕事に無理が無く確実にこなしていきますから信用も高くなります。
ただ、一流と言えども最初からそうだった訳ではありません。最初は皆と同様にスケジュール調整に悩みながら進んできたはずです。どう調整したら仕事をこなしていけるかを常に考え行動してきた結果、「一流」になれたのです。スケジュール管理が上手い人は、「忙しい＝管理ができていない」と理解しているので決して忙しいとは口に出しません。自分のスケジュール管理ひとつで仕事がスムーズに進み心にも余裕ができる事を知っていますので、どんなに忙しくてもチームを牽引する力がありますし、部下や後輩社員の教育もしっかりできるのです。

上手い人と下手な人の差

双方の大きな差は、タイムマネジメント能力と目標設定にあります。スケジュール管理が上手い人は無駄を省き、決められた時間内でいかに効率良く仕事を終えるかを考えているのに対し、スケジュール管理が下手な人は無駄な時間が多く、作業をしているだけで満足しがちです。その差は残業の有無にも見えてきます。タイムマネジメントが上手い人は少ない残業で仕事を終わらせますが、タイムマネジメントができていない人は残業ありきで仕事をしてしまいます。その為、後者は毎日口ぐせのように忙しいと言ってしまうのです。